昼特について考える
こんばんは。
今日は関西人にはおなじみの「昼間特割きっぷ」の「組み合わせ乗車」について考えます。
「昼間特割きっぷ」って?
JR西日本が京阪神近郊で発売している、割引回数券の類です。
基本的に「平日10時から17時まで」と「土日休日のいつでも」であれば使うことができます。
私鉄にも同じような時差回数券というものがありますが、この回数券の特記すべきことは高い割引率です。
例えば、京都大阪間が
普通運賃:540円
回数券:486円
であるところ、
昼特:350円
で利用することができます。
昔はもう少し割引率がよかったのですが、最近少し悪くなりました……
福知山線の大阪から宝塚までと、東海道・山陽本線の京都から神戸、そして北新地駅との間であればたいていの区間で利用することができます。
区間から分かる人はわかると思いますが、基本的には並行私鉄線(特に阪急)の普通運賃にすこしでも合わせよう、という意図で国鉄時代より発売されています。
「昼特」の若干複雑な使い方
今日話題にしたいのは「昼特とほかの乗車券を組み合わせて使う」です。
滋賀県の駅の近くではよく、「昼特」を組み合わせた回数券のばら売りをよく見ます。
滋賀県内駅での昼特は設定されていないのですが、昼特があまりにも安すぎる&JRの中距離料金はまずまず高いので、一回切符を切って購入したほうが安くなるのです。
乗車時は「滋賀県内各駅~京都」のばら売り回数券を自動改札機に投入し、
降りるときは「滋賀県内各駅~京都」の普通回数券と「京都~目的地」の昼特を二枚投入可能な自動改札機に入れるという寸法です。
二枚投入が可能でなければ、精算機に突っ込めばOKです。
さて、ここで問題になるのは「何時に改札に入ればいいのか」ということです。
昼特の券面にある駅からの乗車であれば、「平日10時から17時まで」と「土日休日のいつでも」を守ればいいのです。
しかしながら、これを前述のような方法の時は、「17時までに改札に入ればいいやー」というわけにはいかないのです。
このような、「昼特の券面外から昼特を使う場合」は、「昼特の券面の駅までに、10時から17時までの間に到着できる電車に乗れる時間」に改札に入ればよいのです。
意外とJRはこの件に関して周知しておらず、おでかけねっとにも載ってなかったりします。
私もつい最近までこの仕組みを理解していなくて、「17時に改札に入ればいいやー」と滋賀県内駅で17時に改札に入り、見事に大阪駅降車時にはねられたことがありますw
最近アルバイトの関係でまた滋賀県内から昼特を使う必要が出てきたので、調べてみるとこういうカラクリのようですね。
我々滋賀が絡む人間以外にも、神戸以遠の播磨地区でもこういう使い方をすることが少なくないそうのですので、ぜひ参考にしてくださると幸いです。
それでは。